HOBBYEAGLE A3(2014)


○ 特記

このGYROはオフを含めて四つのモードを持ちます。
Normal / Auto-balance / Auto-hover / Gyro Off です。
モードの切り替えには送信機の3ポジションスイッチを使います。
四つのうちどれかひとつを捨てて、残りの三つを切り替えて指定することになります。
3ポジションスイッチへのモードの割り当て方は次の四種類です。
1. Normal + Auto-balance + Auto-hover
2. Normal + Gyro Off + Auto-balance
3. Normal + Gyro Off + Auto-hover
4. Auto-balance + Gyro Off + Auto-hover
どれを使うかはGYRO本体のボタンをちまちま押すメニューで選択します。

Auto-hoverモードはこのGYROに特有のモードです。
オートホバーモードでは、GYROが縦ホバの補助をします。
縦ホバができる3Dアクロ機で、縦にピックアップしてこのモードを使うと
操縦者は推力コントロールで機体を縦に吊っているだけで、
GYROが主にELEVとRUDDを強力に補助操作して垂直を保とうとしてくれます。
AILEも元の位置を保つように働くために、トルクロールには入りません。
反トルクなどで回らないようにAILEが働き、
垂直(縦姿勢)を保つようにELEVとRUDDが働きます。
(AILEの舵を少し切るとトルクロールしているように見せられます。)

オートホバーモードでの縦ホバは
胴体に幅のある機体(箱胴)で、胴体内部にGYROを載せた場合には、とても有効でした。
プロフィール胴(板胴)の機体で胴体の側面にGYROを貼り付けた場合は、
縦ホバ補助が効かないというか、むしろGYROが邪魔な感じになりました。
何度かキァリブレーションをやり直してみましたが、
手元で試した限りでは板胴側面横貼りでの縦ホバ補助はダメでした。

Auto-balance は水平維持モードです。
☆ Auto balance 水平(維持)モードのエレベータは注意です
ELEVについて、このモードを持つGYROに共通の注意

A3(2014)、A3-L(2014)共通事項1
このGYROを経由すると、サーボの動作角が広くなります。
GYROナシで送信機のエンドポイントをきっちり設定してから
GYROをつなぐと、サーボがより大きく動きます。
(エンドポイントが拡大して両端ともブチ当たる感じ)
これについては説明書に記述があり、
] About DR and EXPO
] ・・・ the range of movement of the servo
] become much larger ・・・
] This is ・・・ not a problem
たいしたことではないから気にせず使え、ということのようです。

そう言われても、困ったことになります。
まず、ゲイン設定を上げるほど拡大率が上がります。手元の試験では
トリマVRを中間くらいにして、GAIN入力を中間くらいにすると、
だいたいエンドポイントが50を割り込むあたりで元の百のときの
動作範囲と同じくらいになります。かなりの差です。
もうひとつ、サーボの動く範囲が拡大するのはノーマルモードや3D AVCSなど
GYROが働くモードだけで、GYRO offポジションでは拡大しません。
よって、GYROが働くモードで動作範囲を合わせると、GYRO offのポジション
を併用するときには動作範囲が全然足りないことになります。
飛行中にGYRO offを使う場合は注意が必要になります。

A3(2014)、A3-L(2014)共通事項2
電源を入れて初期化が済んだ状態でしばらくながめていると
数十秒ほどの間隔でほぼ周期的にサーボが「ジャッ」と鳴ります。
まるでウォッチドッグタイマでも働いて再初期化が行われているような
感じがしますが、飛行中に違和感を感じたことはないです。
あくまでも地上でしばらく見ていると気になるだけの現象です。

A3(2014)、A3-L(2014)共通事項3
GYRO本体にゲイン設定のトリマVRがあります。さらに、入力に「GAIN」があります。
GAIN入力は 1940(μS)側で最大、1100(μS)側で最小となります。
最大とはGYRO本体のトリマVRで設定したゲインです。最小ではほぼゼロになります。
GAIN入力では、[最大側でトリマVRのゲイン]〜[最小側でほぼゼロ]の間を指定することになります。

A3(2014)、A3-L(2014)共通事項4
SBUSで使った場合、6ch.がGAIN指示になります。
送信機が2AILEの状態になっていて6ch.にAILE2の信号が出ていると
GYROにヘンなGAINを指示していることになるので要注意です。

○ A3(2014)の設定モード
設定モードがあります。設定モードへはGYRO本体のボタンの長押しで入ります。
設定中はGYRO表面のボタンをプチプチ押して、LED表示を頼りに進みます。
directionや搭載の向き、3ポジスイッチへのモードの割り当て、SBUS使用の有無などを決めます。
水平維持モードと縦ホバモードそれぞれのキァリブレイションの項目もあります。

○ ゲイン用トリマVRはモードごと
ゲイン調節はトリマVRとGAIN入力の両方で行います。
このうち、トリマVRはモードごとに分かれています。
舵では分かれていません。AILE・ELEV・RUDDの各舵(各軸)別に調節することはできません。
Normal、Auto-balance(水平維持)、Auto-hover(縦ホバ)用の三つのVRがあります。



○ 試した機体

1. ホクセイモデル PRIMUS EPP v5 (モータ位置変更改造あり機) (胴体内部搭載で縦ホバ○)
2. TechOne 3D EPP SBach342 1100 (胴体側面貼付で縦ホバ×)

ここに写真



○ 各事項

・販売店
AIRLINER 38など

・悪い点
AILE 1in, 1out。
サーボが送信機のエンドポイント設定より大きく動く。
水平モードはELEVが不安定。
SBUS入力はGAIN入力と兼用。ボタン設定メニューで切り替える。

・良い点
SBUSあり。背面・横積み可能。
縦ホバモードがユニーク。

・LINK
maker
http://www.hobbyeagle.com/?lang=en
products(2014)
http://www.hobbyeagle.com/2014/?lang=en
manual
http://www.hobbyeagle.com/manuals/?lang=en
software
http://www.hobbyeagle.com/download/?lang=en